概要
トラックボールマウスからLogicoolのゲーミングマウスのG304に乗り換えて半年が経過したのでレビューします.また,乗り換え時に感じていた懸念点と,それについて実際にどうであったかも紹介します.
トラックボールからの乗り換え
昨年の9月まで,しばらくトラックボールマウスを使用していました.手の疲労が軽減できる点や,たくさんのショートカットをコンパクトな動作で呼び出せる点が気に入っていました.しかし,思ったところにカーソルを素早く移動させるという,ポインティングデバイスにおいて最も基本的な部分にストレスを感じており,別のポインティングデバイスへの乗り換えを決意しました.

乗り換え先は,ロジクールのゲーミングワイヤレスマウスである,G304です.選定理由は以下のとおりです.
- ワイヤレスであること
- 乾電池駆動であること
- 小型であること
- ポーリングレートは高い方が良い
まず,ワイヤレスであることは快適な操作のために必須です.有線マウスがメジャーだった頃はマウスバンジーでケーブルを釣って,引っ掛かりを抑えたりしていましたが,ワイヤレス化が進む昨今に有線マウスを選択する必要はないでしょう.
続いて乾電池駆動についてですが,ワイヤレスマウスにおいて最も面倒な作業であるデバイスの充電を避けるために必要です.デバイス自体の寿命という観点でも,乾電池駆動には利があります.そして,デバイスの廃棄についても手間が少なくて便利です.
小型マウスを求める理由は,僕の手が平均よりも小さいからです.大きめのマウスだと,指の操作だけではマウスを動かせないため,操作感が低下してしまいます.
最後のポーリングレートですが,これもできるだけ高い方が良いです.トラックボールマウスの操作感が悪かった理由の一つにポーリングレートの低さがあったのではないかと考えていて,操作に対して綺麗にカーソルが付いてこない感覚というか,そういうのがあったので,改善してみたいところです.G304は設定で1000Hzまで出せます.
乗り換え時の懸念点
乗り換えの際には,当然ですが,買い換えても結局トラックボールに戻ってきてしまうのではないかという懸念もあって,それは以下の理由によるものです.
- 手の疲労度が増えるのではないか
- ショートカットキーが足りないのではないか
- ドライバソフトウェアの主張が強そう
- 乾電池の交換頻度が高いのではないか
手の疲労については,トラックボールに変えてから改善された実感があったので,元の形態のマウスに戻した時に,どのぐらい疲労が増えるかが懸念されました.
また,これまで使っていたトラックボールでは,(ホイールクリック+ボールの回転)に対してショートカットを割り当てることができました.これによって,実際のハードウェアボタン以上の数のショートカットをコンパクトな動作で呼び出すことが可能です.僕の場合はCopy & Pasteのほか,Mission ControlやLaunchpadといったmac OS上のよく使う操作もマウスに割り振っていましたので,割り当てられるショートカットが少ない他マウスに切り替えた際にどのくらいの不便があるかが心配でした.
ドライバソフトウェアについては,かつてRazer製品を使っていた時に,ドライバソフトウェアのRazer Synapseが,起動時にフォアグラウンドで起動して長いアップデートを始めたり,使っていもいないデバイスのためのファイルをダウンロードしていたりして,ストレスフルだったので,ゲーミング系のドライバ全般にあまり印象を持っていませんでした.乗り換え先のLogicoolのマウスもゲーミング製品ではあるので,ソフトウェアの主張がどのくらい激しいのかは,乗り換え前の懸念でした.
最後に,乾電池の交換頻度がどの程度になるのかも懸念点ではありました.これは,マウスを使う利便性とランニングコストに直結するポイントです.
実際の使用感について
まず,マウスカーソルを直感的に操作するという最も主要な目的は達成できたかなと思います.タブやウィンドウの切り替えや,編集位置の選択において,狙った箇所を素早くクリックできるので,作業効率が上がったと感じます.マウス本体も小さく軽いので,基本的には指の力だけで操作できます.このため,乗り換え後の疲労度の増大は特に感じませんでした.これは,マウスを摩擦の少ないところ(デスクの天板上)で使っていることも関係しているとは思います.
ドライバソフトウェアについても良好でした.設定のために起動した場合を除いては,ウィンドウが表示されることもないので,存在をあまり意識することなく利用できています.
ショートカットキーについては,乗り換え後はキーボード側のショートカットを使うことにしました.現在はkeychronのk3というキーボードを使っていて,F3キーの位置でMission Control,F4キーの位置でLaunchpadが呼び出せます.はじめの方は戸惑いましたが,使い始めて数日で慣れました.
乾電池については,予想よりはるかに良かったです.ポーリングレートを最大の1000hzにして毎日利用していますが,電池交換をしたのはこの半年で一度だけでした.毎日8時間くらいゲーム利用したらもう少し消費量は増えるかもしれませんが,それを加味しても電池持ちは良いと思います.充電作業もほとんど発生しないので,とても快適です.
まとめ
トラックボールから,ワイヤレスマウスのG304に乗り換えました.G304については,良好な使用感が得られました.
追記: トラックボールマウス(m575)の行方
使わなくなったm575は,h_takara's blogのtakara君に譲りました.彼は研究室でこのマウスをヘビーユーズしています.