はじめに
今年の5月にメインのコンピュータをUbuntu Desktop PCからmac miniに変更しました。M2チップを搭載したmac miniの性能は期待以上で非常に良いですが、macOSのインタフェースはなかなか独特で、慣れるのに時間がかかりました。
最初の段階で特に問題だと感じていたのはmacOS上で複数のソフトウェアを同時に使う際、ウィンドウ間の移動を直感的に素早く行う方法が見当たらないという点でした。
Windowsマシンや、Linuxマシン(デスクトップ環境はGNOME)では、Alt + Tabでウィンドウを切り替えるのですが、macにはAlt + Tabでのウィンドウ切り替えはありません。macOSでは、代わりにcommand + Tabを使うのですが、この時表示されるのはアプリのアイコンであって、ウィンドウの中身ではありません。ウィンドウ間を移動する時は、どちらかというとそのウィンドウ上での表示内容を思い浮かべながら移動先を探します。そのため、そこがアイコン表示になっていると、思い浮かべている表示内容とアプリの対応関係を考える必要があり、直感的ではありません。
そこで、いかにmac上で直感的なウィンドウの行き来を達成するかということを考えてきました。そして、3ヶ月程度の試行錯誤の末、これなら良いでしょうという落とし所が見つかったので、まとめてみることにします。
ウィンドウ行き来の落とし所
Stage Manager + Rectangle + Mission Controlの3機能を併用して、マウスカーソルで選択して、ウィンドウ群(ステージ)を切り替えることで、使っているウィンドウを素早く行き来します。
RectangleでStage Managerが管理するステージを切り分け、Mission Controlでアプリを選択して呼び出します。アプリを呼び出す時は、ステージマネージャーのステージの単位で切り替えが行われます。事前にRectangleで切っておいた配置で、前面に出てくるというわけです。これによって選択したアプリ群を素早く、まとめて呼び出すことができます。
今のところこれが一番しっくりきています。Mission Controlはマウスのショートカットキーに割り当てることで素早く呼び出すことができるでしょう。
使っている機能、ソフト
Rectangle
macOS上で画面分割を行うためのツールです。このツールを導入することで、ウィンドウを掴んで左端や右端、左斜め上、右斜め上などに持っていくことで、画面の1/2分割や1/4分割を行うことができるようになります。
Windowsではお馴染みのウィンドウ分割ですが、macOSデフォルトでは、1/2分割と全画面しか実装されていない上、分割方法の選択方法の手数も多く、非効率です。Rectangleの導入は、macOSを便利に使う上で必須だと思います。
1/3分割のような気の利いた分割があるのも良いところです。
Stage Manager
macOS上にデフォルトで実装されている機能です。比較的最近に実装された機能だと思います。デスクトップ上のアプリをステージという、仮想デスクトップのようなもので管理できる機能です。一つ以上のアプリが乗ったステージが複数あって、それらのステージを行ったり来たりすることで、複数のウィンドウを素早く切り替えられるというわけです。
作成したステージは画面左側に控えていて、クリックすることで切り替えられます。
Mission Control
macOSにわりと古くから存在しているウィンドウ選択のための仕組みです。Mission Controlを選択すると使用中のアプリが縮小表示され、クリックすることで、選択したアプリを前面表示してアクティブにできます。
Mission Controlの立ち上げはマウス側のショートカットに振っておくと便利です。自分はロジクールのトラックボールマウスを使っていて、この中の中クリック+上方向にボールを回転にMission Controlを振っています。
使用イメージ
まとめ
Stage Manager + Rectangle + Mission Controlの3機能によって、ウィンドウ間を直感的に移動できるようになりました。今後もより直感的なウィンドウ操作の方法を模索したいと思います。
関連リンク
Rectangle : https://rectangleapp.com/